060300 ランダム
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サザンカ

「サザンカ」


街にひっそりと咲く花
それは とても 鮮やかで
僕は つい足をとめてしまう

ソシテ君ヲ想ウ・・



風が君を 強く揺らすならば
黄色い花粉を 
ここぞとばかりに飛ばすだろう

雨が君を 強く討つならば
紅い花びらは 
それを艶やかな水玉に変えてしまうだろう

僕はただ それを見ている・・

強い君は ひとりで大丈夫だね・・





最近じゃみかけない花 
それは とても 凛としていて
僕は つい手にとってしまう

ソシテ君ヲ想ウ・・



世間では強い花だと言われ
誰もが 通りすぎてゆく

とぎすまされた君の紅に触れたとき
冷たい何かを感じた



「あなたは私の何を見てくれますか」



強いはずの花びら
強いと言われつづけたサザンカ
一枚 二枚と落ちてゆく



花言葉は「理想の恋」



悲しい香りを放ちながら
紅い花びらは 落ちてゆく・・

僕はだた それを見ている・・




季節とともに 色づいて
季節とともに 落ちてゆく・・
そして また・・


誰かに見ていてもらいたい・・


誰も一人じゃ生きられない
君も 誰かを必要としているんだね




街にひっそりと咲く花
それは とても 鮮やかで
僕は つい足をとめてしまう

ソシテ君ヲ想ウ・・




寒さに弱い君だから
僕がいないと だめなんだろう?




風が君を 強く揺らすなら
その紅い花 僕のところに飛んでこればいい

雨が君を 強く討つならば
僕の破れた傘 君のためにもう一度頑張るだろう



まわりが何と言おうと構わない

強い君が
強いふりをしている君が

僕にはとても愛しい・・

君は僕がいてこそ強くいられるんだ



最近じゃみかけない花 
それは とても 凛としていて
僕は つい手にとってしまう

ソシテ君ヲ想ウ・・














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